2008年のオリンピックに向けて、死にもの狂いで近代都市への変貌を進めている北京市。
しかしそんな高層ビル建築ラッシュにもかかわらず、
北京市の中心部に今も残る灰色の町並、それが胡同である。
胡同は四面を高い灰色の塀に囲まれ、中庭のある“四合院”と言う建築様式を持つ
住宅の集合体の名称でもある、外からは門以外出入り口がなく窓もない場合が多い。
四合院の灰色の壁が続く小道はいつ何時逍遥しても犯しがたいまでの静寂の世界に包まれている、
いや、ある意味神聖と表現しても間違いはない…
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目に移るものは類似した灰色の高壁と抜けるような青空のみ、限りなく続く青と灰色の単調な世界。
空を覆う槐の古木。鳩笛の音。物売りの声。胡同の中を歩いていると時間も自分自身の存在もすべて別の世界の事のように思えてくる…
広い草原を歩いている時と同じ感じだ。人口1千万人を誇る北京城市の中心部にはこのような空間が広がっている、この虚無とも言える空間を内在している北京と言う都市は自ら持つ虚無のため世界一の都市と称され続けている。
そして虚無なる空間こそ都市の持つ魅力である事を雄弁に物語っている。
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